負債、債務超過、閉店、査察、滞納、差押、全焼、裁判、告訴、謀反…
この事案に直面した場合、経営者はいかにして立ち向かうのだろうか?あるいは、いくつもの事案が同時に押し寄せてきた場合、まっとうな形で立ち向かうことができるのだろうか?
経営者が諦めた瞬間、それは破産、倒産を意味することになる。社員解雇、自己破産、家族離散、万死に値するのかもしれない。もちろん多くの経営者はそうならないように対策を練りながら、経営戦略を立て、資金繰り、人材確保、損益管理等、ゆるぎなく日々実践しているに違いない。
私は28年間飲食店経営をしているが、能力が無いこともあってか、楽しいことよりも苦しいことに直面することの方が圧倒的に多い。お恥ずかしい話ではあるが、私は上記すべての事案を経験している。
負債は億を超え、消費税滞納は数千万円に膨らみ、震災で店舗は閉店、差押通告。銀行はもちろんそんな会社に手を差し伸べてはくれない。終わった。
唯一の利益店舗も従業員による不始末で全焼、裁判、立退き。終わった。
火災保険でなんとか新規出店し、再起を試みるもコロナ禍で全店休業。終わった。
何度も終わっている。倒産してもおかしくない。もはや消えてなくなっている。しかし、未だこうして生き伸びている。なぜか?
それはこの28年間、弊社、有限会社東京フードサービスは菊地正和税理士にビジネスパートナーとして携わってもらっているからだ。
多くの経営者が税理士に求めているのは、いわゆる税金対策、節税にあたる部分や損益計算書、貸借対照表等による財務全般の把握、つまり過去の結果に対しての総括なのではないか。
もちろん昨今の税理士は、そこから未来に向けての経営戦略や対策を講じていくわけで、コンサルティングに立脚した立ち位置で、会社の財務担当として君臨している場合も多いのではないかと思う。
むろん弊社も毎月の月次報告にて同様の策を講じてもらっているわけであるが、ここで菊地先生について特筆しておきたい。
弊社は前段の負のスパイラルの連続で、もはや手の施しようのない経営難の繰り返しの中、奇跡的に生き延びてきた救いの手立ては何だったのか?それは菊地先生の持つ「人徳」「人望」から繋がる「人脈」の広さである。
国税局から差押通告を受ける前、換価の猶予を受けながらも分納をしてきたわけだが、なぜか突然の差押となった。正論が通じず、どうにもならない状況下、菊地先生の「人脈」により、ある方を紹介していただいた。
国税局との経緯については割愛させていただくが、その方と菊地先生の叡智機転により、会社の登記を移転して、税務署の所管を変え、新たに換価の猶予を組み込み、継続しながら、滞納金を分納していくことが可能になった。不条理な差押も菊地先生の「人脈」により、税務署の上席も頷く、大きな後ろ盾を得ることができたのである。
単なる税務調査ではなく、数日に渡る査察の時も菊地先生の誠意ある「人徳」により是認とされた。飲食店ではありえない追徴金もゼロという結果だった。
金融機関に対しても、億を超える債務超過であっても貸しはがされることはなく、十年に及ぶ経営改善計画書を各行、保証協会等に提示し、進捗状況を適宜報告してきた。完済はまだ先ではあるが、現在も会社が存続できている理由のひとつだ。
融資不可の状況で陥ったコロナ禍での特別融資の一助も、菊地先生が得た金融機関からの「人望」のおかげである。
その他、様々な困難にあった時に支えてくれる最強の弁護士も菊地先生の一添えがあったからでもある。菊地先生は単なる税理士ではなく、経営者に寄り添い、困難な局面を共に立ち向かってくれる生涯のパートナーとしていつも隣にいてくれている。経営者は孤独である。だからこそ、いつも助手席にいてくれる人が必要なのである。
共に違う景色を見ながら、風雨、時には事故に遭いながらも、未だ見ぬ目的地に辿り着く喜びを信じて、これからも経営車は走り続けていくのだ。あくなき旅路は共に続く。
